ご褒美はメガネをとってから

ダサくてモジャ毛でメガネの冴えないくんがイケメンに……！？

てなわけで、表紙が可愛いメガネくんとイケメンの「ご褒美はメガネをとってから」を今回は読んでみました！

主人公の湯葉くんは、ダサくてモジャ毛でメガネの冴えない大学生です。

しかも、しょっぱなから「ダサモジャネ～」なんてヘンテコリンなアダ名で呼ばれています。

そしてコミュ障っぽい（そして周囲にバカにされているような……？）のに、何故か合コンの会場にいるという衝撃の場面から物語はスタートします。

「ダサモジャネ」というアダ名がすっごく印象に残るなあー！　ていうかコミュ障っぽいのに湯葉くん、合コンなんてつらそうだな……としょっぱなから思ったのですが、ところがどっこい、すぐにキラキライケメンの綿木くんが「湯葉くんも何かのむでしょ？」と助け舟を出してくれます。

しかも手取り足取り面倒を見てくれて「やさしい……！！」。

驚きながらも照れる湯葉くんの背景で、「ドキューン！！」と走る効果音に思わず吹き出してしまいました！

周りが湯葉くんをバカにしているのに、綿木くんは、なぜかとても優しくしてくれるのです。

綿木くんの本当の狙いは……

よくよく読んでみると、綿木くんは湯葉くんのことをさりげなく褒めたりしています。

でも、湯葉くんはそんなことに疑問を持たずに、緊張からか「飲まないとやってられないよ～」とドンドンお酒を飲んでいってしまいます。

そのまま王道的にズルズルズル～っとなってしまうわけですが、その横で綿木くんは鷹や鷲みたいな鋭い目で湯葉くんを見ているわけです。

その姿、まさに獲物を狙う猛禽類……！

そうなんです。

綿木くんは湯葉くんの可愛らしさにひっそりと気づき、ひっそりと湯葉くんを狙っていたのです（文字通り）。

ここまでの展開がとってもコミカルに描かれていて、非常にニヤニヤさせられました。

ご褒美はメガネをとってから――って、そういうことかあああ！

そうして、つぶれちゃった湯葉くんは綿木くんにお持ち帰りされます。

裏切らない王道的展開！　キタコレ！！　と思うのは私だけではないはずです（笑）。

しかもラブホで湯葉くんが気づいたあとの、綿木くんの態度が豹変します。

あるコマの綿木くんの眼光が本当に猛禽類みたいで、ああ、マジで湯葉くんを狙ってたんだなー、じわじわ系攻めだなー！　と、こっちもじわじわくるものを感じました。

そして「ご褒美はメガネをとってから――って、そういうことかあああ！」と確信するシーンに行きつくわけですよ。

実は、メガネをとった湯葉くんは可愛らしい顔つきをしており、さらに小柄であることから小動物（ハムスター）みたいで愛らしいのです。

そんな愛らしい小動物が猛禽類くんに、あれよあれよと捕食されていきますのでそこは是非、本誌で確認してほしいところです……♥

つづきに期待？　とりあえずのところ、初心者向けのＢＬマンガです

まだ今のところ１巻だけの作品ですが、続編はあるのでしょうか……？

一発目の話、というところもあり、エッチなシーンは非常にあっさりしているのでレビューでは続投を求める声が続出しています。

かなりキャラ立ちしているマンガだと思うので、私としても続編が見たいです！　いやほんとに！

しかし、一話だけでも、じわじわ系の攻めやテンパリ系の受けの姿が本当に面白かったり微笑ましかったりドキっとさせられたりするので、初心者向けのＢＬマンガとして超級におススメしたい一作でもあります。