「彼女は一日が終わると記憶をリセットされる」――ハルヒコの彼女である夏子はある日のこと、「私…誰かとHしちゃったみたい」と口にする。彼女はその事実を覚えていなかった。記憶を失くし、何度でも「初めて」を体験する彼女を前にハルヒコは…。

ココがみどころ!

  • 「親友のことを好きになってしまった女の子」や「一族の狂った秘密を描いた話」など幅広いストーリー性が魅力!
  • 清楚系でありながらエッチな女の子を多数描いたシチュエーション作りとそのギャップが魅力!
  • ハッピーエンドだけじゃない!? 不思議な「後読感」を残す話が多く、エロマンガとしてだけでなく、オムニバス短編集として優秀!

キャラクター相関図

少女マテリアル 相関図

キャラクター紹介

ハルヒコ

高校生男子。次の日の記憶を失くす彼女、夏子と何度となく「初めて」のエッチをする。

夏子

女子高生でありハルヒコの彼女。ある日の交通事故を境に記憶が毎日リセットされるようになってしまう。

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イラスト(5/5) / ストーリー(5/5) / エロさ(5/5)

『明日の私にヨロシク』がとっても切なくて、そしてエロい。 独特のストーリー設定が、ますますエロさを際立たせる作品の数々でした^^

ゆうじ(2017年8月21日)

圧倒的な「後読感」! エロマンガであると同時にオムニバス短編集として優秀な漫画作品!

少女マテリアル』は成人向け漫画家として圧倒的な人気と実力を誇る作家、鳴子ハナハル先生による(2017年8月現在)唯一の単行本作品です。先生の画力、エロ描写は去ることながら、話作りに大きな魅力のある収録短編作品が多いのが特徴でしょう。

まず驚かされるのが話の引き出しの広さ。同性である親友への恋心と、それを手にできない嫉妬心。これらを思春期の覚束ない感情表現で話を展開していく短編作品「2/4」や好きになった男の子のとある性癖を知る地味な女の子「ヒタイ」、「人が人を思うままに創ることが可能となった世界」で患者の透析治療に利用されながらも秘かな恋心を抱き続ける人工少女を描いた「紅い水」などなど。様々な角度から話を展開していく物語。そして、それらの話1つ1つが繊細に描かれており、不思議な後読感を残していく。

話の方向性が多彩で、短編ごとに色々な後読感を覚えることができる豪華さが売りか!?

良い話だなぁ」「感動するなあ」と素直に思える話もあれば、「これどうなったの!?」「やべぇよ…やべぇよ…」「切ねぇ…」という後読感を覚えるものまで。実に多くの方向性の話が収録されています。

本作は成人向け作品です。よってエロい描写があるのは勿論。それも鳴子ハナハル先生の画力により圧倒的なエロさを誇る。ただし、それ以上に丁寧な話作りにこそ魅力のある短編作品が多いと言えるでしょう。

中でも非常にお気に入り。『明日の私にヨロシク』

少女マテリアル』の収録短編の中でも私が特に気に入っているのが、次の日に前日の記憶がリセットされる彼女を描いた短編作品『明日の私にヨロシク』です。

この作品はエロさ切なさ、そして良いカタルシスを残してくれる名作であると言えます。

ヒロインの夏子はある日の交通事故を境に記憶が毎日リセットされてしまうという体質を持っています。
そんな彼女と付き合っているのが主人公のハルヒコ。

ある日のこと、夏子がハルヒコにこう言うのです。「なんかさ私…誰かとHしちゃったみたい」と。
彼氏としては気が気でないはず。しかしハルヒコ、意外にも冷静。「…誰と?」と聞き返す。すると夏子は「忘れちゃった♥」とはにかむ。

処女であった夏子は「私、その人に…処女あげちゃったのかな…」と悩む。記憶がリセットされる夏子はその記憶すら残っていないのです。だから不安になる。

そんな不安を覚える夏子に対してハルヒコは「手伝ってやろうか? もっかい処女捨てるの」と「初体験」を提案する。

繰り返される「初体験」の切なさが最大の魅力!

そして、記憶の残っていない「初体験」を塗り替えるために夏子とハルヒコは改めて「初体験」をするのです。
夏子の初々しいエッチな姿。裸になる時も「ひゃ~ハズかし~」と照れながらも内心ではドキドキしていたり、初めてのフェラチオでも「これ…どうすればいいの…?」と尋ねてしまう。この初々しさが堪らない。

そして「初体験」が終わった後、夏子は言う。「初めてじゃなくてゴメンね」と。
しかし、ハルヒコにしてみれば罪悪感を覚えるのは自分の方。
何故ならこの「初体験」は14回目だったからです。

夏子は前日にあったことを忘れてしまう。悲しいことも、嬉しいことも忘れてしまう。
「初体験」もまた、覚えていないのです。

カップルにとって重要なイベントを彼女だけが覚えていない切なさ

「初体験」は彼氏彼女、しかも初々しいカップルにとっては重要なイベント。そんなイベントを乗り越え、絆が深まっていく。それ故にハルヒコと夏子の関係性は進展していかない

自分だけは覚えているのに、夏子はその記憶を覚えていない。重要だったはずの「初体験」ですら覚えていない夏子に対して、ハルヒコは切なさを覚える。

この切なさがこの話の素晴らしいところであり、しかし悲しいところ。

何をしても進展せず、絆が深まらない。それが本作ではとても切なく描かれています。

「処女」なのに身体はエロくなっていく彼女!

夏子は記憶を覚えていないため、いつまで経っても「処女」のままです。
しかし、「身体」は今までのセックスを覚えている。

度重なる「初体験」の中で、身体はどんどん開発されていく。
よって「初めて」なのに精飲したり、アナルセックスもできる。身体はどんどんセックスの快感を知っていく。
その事がハルヒコの希望になるのです。「身体が覚えているなら、記憶の方も…」という淡い希望。
しかし、次の日には結局「なんかさ私…誰かとHしちゃったみたい」と、自分との「初体験」を忘れている。

大事な「初体験」を何度となく忘れ去られてしまう、なかったことにされる切なさ、しかし淡い希望を胸に何度も「初体験」をするハルヒコの心境が本当に丁寧に描かれていて、素晴らしい。

しかも初々しい「処女」なのに身体は開発されてアナルセックスや精飲できるとかギャップあって素晴らしくない?

この切ない話作りとエロさが同居した名作、『明日の私にヨロシク』。オチも個人的に素晴らしく、オススメの作品です。

どんな人にこの作品をオススメしたいか?

まず単純な画力が非常に高く、どの短編であっても非常にエロい描写が楽しめることは疑いようがないです。
また単純なオムニバス作品集としても優れているため、「色々な面白いエッチ作品が楽しみたい」という人には非常にオススメしたい。

ただし、「抜きモノ」として期待し過ぎると肩透かしを食らう可能性はあります。いや、十分にエロい描写は用意されているのですが、なにぶん話作りが巧みすぎてセックス描写に集中できないという幸せ太りみたいな現象が起こるため、「抜こうと思ってたら話に集中して単行本を最後まで読み切っていた」ということがリアルに起こり得ます。そういう意味で、「抜きモノ」としては期待しすぎてはいけないかも。いや、二週目で十分すぎるくらい抜けるんですけどね、まあ。

話の面白さという意味でならどれも面白くて選べない!

ちなみに話の面白さという意味でならどれもこれも非常にオススメです。個人的に好きなのが『紅い水』『スクランブルドエッグ』『U.F.O.』『明日の私にヨロシク』『岬まで』辺りでしょうか。しかしなぁ…、『』の世界観作りも面白いし、『2/4』の心情描写の素敵さも捨てがたい…(優柔不断)

何はともあれ短編における話の面白さを重視する方にこそオススメしたい作品であると言えるでしょう。

toichi

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